発達障害の子にそろばんは効果的？メリット・デメリットや教室の選び方まで

「うちの子は落ち着きがないから、習い事は難しいかも…」

「計算が苦手なのを、どうにかしてあげたい…」

発達障害の特性を持つお子さんの習い事選びには、期待と同じくらい不安も伴いますよね。

そんな中、昔ながらの「そろばん」が、発達障害の子どもたちの能力を伸ばす効果が期待できるとして、再び注目を集めています。

この記事を読めば、お子さんに合ったそろばん学習の始め方がわかり、自信を持って次の一歩を踏み出せるようになります。

是非最後までご覧ください。

発達障害の子にそろばんが効果的な7つの理由

「発達障害のある子どもに、そろばんって向いているの？」こう疑問に思う保護者の方は多いかもしれません。

実際に、そろばんはただ計算が速くなるだけでなく、子どもの学習意欲や自信にも良い影響を与えるといわれています。

理由①：数を「珠」で視覚的に捉えられる

発達障害の子どもの中には、数字という抽象的な概念を頭の中でイメージするのが難しい子がいます。

例えば、「5」という数字を見せられても、それが“どれくらいの量”なのかピンとこない子もいます。

そんなとき、そろばんの「上の珠1つ」が“5”であることを目で見て理解できるのは大きなメリットです。

理由②：指先を使うことで脳が活性化する

次に、発達障害のある子どもにそろばんが効果的な理由としてご紹介するのは、「指は第二の脳」と呼ばれるように、指先を使うことが脳を刺激するという点です。

そろばんでは、リズムよく珠を弾く動作を繰り返すため、自然と脳の前頭前野が活性化されます。

理由③：ワーキングメモリが自然と鍛えられる

3番目に、発達障害のある子どもにそろばんが効果的な理由としてご紹介するのは、ワーキングメモリです。

ワーキングメモリとは、短い時間で情報を記憶しながら処理する能力のことです。

そろばんを学ぶと、やがて「珠算式暗算」という頭の中にそろばんを思い浮かべる計算方法に挑戦します。

例えば、先生が「35＋27は？」と問題を出すと、子どもは頭の中のそろばんで珠を動かします。

そのとき、「繰り上がりを覚える」「次の数字を考える」という作業を同時にこなすので、自然とワーキングメモリが鍛えられるのです。

理由④：スモールステップで自己肯定感を育む

4番目に、発達障害のある子どもにそろばんが効果的な理由としてご紹介するのは、スモールステップで自己肯定感を育むことについてです。

そろばんには「10級から始まり、合格すると次の級へ進める」という明確な目標があります。

「プリントが1枚終わった」「昨日より速く計算できた」といった小さな成功体験を積み重ねやすいのが大きなメリットです。

この「できた！」という体験が自信となり、学習意欲や自己肯定感を着実に育んでいきます。

理由⑤：珠算式暗算で集中力が身につく

5番目に、発達障害のある子どもにそろばんが効果的な理由としてご紹介するのは、珠算式暗算で集中力が身につくことです。

暗算を行うには、頭の中にそろばんを浮かべて珠をイメージする必要があります。

最初は数秒しか集中できなかった子も、少しずつ集中時間が伸びていきます。

理由⑥：算数への苦手意識を克服できる

6番目に、発達障害のある子どもにそろばんが効果的な理由としてご紹介するのは、算数への苦手意識を克服できることについてです。

計算が速くできると、学校での算数の時間もスムーズになります。

「算数は苦手…」と消極的だった子も、そろばんで力をつけると「ぼく、暗算得意だよ！」と自信を持って言えるようになるのです。

理由⑦：個人のペースで進められる安心感

最後に、発達障害のある子どもにそろばんが効果的な理由としてご紹介するのは、個人のペースで進められる安心感についてです。

そろばんは基本的に「自分の課題を自分のペースで進める」学習です。

集団授業では他の子についていけずに焦ってしまう子でも、そろばんでは安心して取り組めます。

発達障害の子にそろばんを習わせるデメリットは？

そろばんは発達障害のある子どもに多くのメリットをもたらしますが、どんな習い事にも「気をつけたいポイント」が存在します。

デメリット	具体的な内容	対策
集団指導のペースについていけない	指示を聞き逃すと不安になったり、周りに遅れて焦ってしまう	少人数制や個別指導の教室を選ぶ
感覚過敏の子には環境が負担	「パチパチ音」や人の多さがストレスになる	体験授業で確認、イヤーマフや環境配慮を相談
成果を急かされるとプレッシャー	「早く合格して」と言われるとやる気を失う	子どものペースを尊重し、できたことを褒める

集団指導のペースについていけない可能性

そろばん教室の多くは、複数の子どもが同じ空間で一緒に学びます。

先生は「では、この問題を解いてみましょう」と一斉に指示を出すことが多いため、注意の切り替えが苦手な子や、聞き逃してしまいやすい子は戸惑うことがあります。

感覚過敏の子には教室の環境が負担になることも

そろばん特有の「パチパチ」という珠を弾く音は、集中を助けるリズムになる子もいれば、聴覚過敏のある子には強いストレスになる場合もあります。

視覚的に情報が多い空間や、人の多さに疲れてしまう子もいます。

体験授業で一度、教室の雰囲気を確かめておくことは、失敗を防ぐための大切なステップです。

成果を急かされるとプレッシャーになる

そろばんには「級位」という明確なステップがあるため、親としては「早く進んでほしい」「検定に合格してほしい」と思ってしまうものです。

上達のペースには必ず個人差があるので、「できたことを認めてあげる」姿勢が何よりのサポートになります。

【対策】教室選びと事前の相談でカバーできる

これらのデメリットは、ほとんどが教室選びと先生との事前相談で解消できます。

まず、少人数制やオンライン対応の教室を選んでください。

次に、イヤーマフの使用を先生に相談しましょう。

そして、これが最も大事なことですが、検定や進級にこだわりすぎず、子どものペースを尊重するように心がけてください。

発達障害の特性別そろばんで期待できる効果とは？（ASD・ADHD・LD）

発達障害と一言でまとめられがちですが、実際には子どもによって特性は大きく異なります。

発達障害の特性別そろばんで期待できる効果を知りたいですよね。

特性	期待できる効果	教室での工夫ポイント
ASD（自閉スペクトラム症）	・法則性が明確で安心 ・見通しを持てる ・一人で黙々と集中できる	手順を丁寧に説明する 同じルールで反復練習
ADHD（注意欠如・多動症）	・短時間の集中が可能 ・小さな達成感を積み重ねられる ・「もう一回やりたい！」という意欲につながる	時間や課題を細かく区切る できたらすぐに褒める
LD（算数障害）	・数を具体的に操作して理解できる ・繰り上がり・繰り下がりを体感で学べる ・算数への苦手意識を軽減	珠を実際に動かす体験を多く取り入れる

ASDの子：見通しの立てやすさ

ASDの特性を持つ子どもは、予測できないことや曖昧さを苦手とする一方で、ルールや法則が明確な活動を好む傾向があります。

そろばんは「この手順で珠を動かせば、必ず答えが出る」というシンプルで一貫したルールがあります。

勝ち負けもなく、淡々と進められるのも安心材料です。

見通しが持てることは、不安を軽減し、「やってみよう」という気持ちにつながります。

ADHDの子：短時間集中と達成感

ADHDの特性を持つ子は、長くじっと座って作業を続けるのが苦手で、集中が途切れやすい傾向があります。

そろばんは「プリント1枚」「5分間の計算」など、短い単位で区切って取り組める学習です。

そのため「集中しやすい → 終わった！ → 褒められた！」というサイクルを繰り返せます。

ある教室でのことですが、先生が「今日は5分だけ集中してみよう」と声をかけると、ある男の子は最初は落ち着かなかったのに、時間を区切ったことで最後まで取り組めました。

終わった瞬間に「できた！」と笑顔になり、その後は「もう1回やりたい！」と自分から言うようになったそうです。

 LD（算数障害）の子：数を具体的に理解

算数に困難を抱えるLD（ディスカリキュリア）の子どもにとって、「数字」や「繰り上がり・繰り下がり」は非常に抽象的で理解しづらいものです。

そろばんでは「5は上の珠1つ」「1は下の珠1つ」というように、数字を目で見える“もの”として捉えることができます。

発達障害の子に適したそろばん教室の選び方とは？

「うちの子に合いそうなのはわかったけど、実際にどんな教室を選べばいいの？」

多くの保護者の方が一番悩むポイントがここだと思いますが、発達障害のあるお子さんの場合は、学習環境や先生との相性が大きく影響するため、後悔しないためには事前のチェックがとても大切です。

 選び方①：個別指導や少人数制か

大人数の中では集中しづらかったり、先生の目が届かず置いてけぼりになってしまうことがあります。

選び方②：発達障害への理解や指導実績

「発達障害の子どもを指導した経験があるかどうか」は、安心して任せられるかどうかの大きな分かれ道です。

公式サイトやパンフレットに「発達障害児への対応」「インクルーシブ教育」「特別支援の経験あり」といった言葉がある教室は、保護者の不安に寄り添った指導をしてくれる可能性が高いです。

ある保護者は、先生が「ちょっとしたことでも“よくできたね！”と具体的にほめてくれたおかげで、子どもが自信を持てるようになった」と実感しているそうです。

 選び方③：子ども自身が「楽しい」と感じるか

学びを続ける上で一番大切なのは、お子さんの「またやりたい！」という気持ちです。

体験レッスンに参加すると、雰囲気や先生との相性がよくわかります。

選び方④：保護者の相談に親身に対応してくれるか

そろばんの技術だけでなく、保護者と先生との連携がスムーズに取れるかも大切です。

入会前の面談や見学の際に「子どもの特性や困りごとを話したとき、先生が真剣に耳を傾けてくれるか」を確認しましょう。

そろばん教室を習わせるなら通学とオンラインどっちがいい？

近年は習い事にもオンラインが広がり、「そろばん＝教室に通うもの」というイメージも少しずつ変わってきました。

特に発達障害のあるお子さんにとっては、通学とオンラインのどちらが合うかによって、学びやすさや続けやすさが大きく変わります。

項目	通学教室	オンライン教室
指導の細かさ	手元を直接見てもらえる	画面越しで限界あり
学習環境	周りの刺激で集中しやすい	自宅でリラックスできる
継続性	生活リズムが整いやすい	動画で復習できることもある
負担	送迎が必要	送迎不要で楽
リスク	人間関係や欠席がストレスに	機材トラブル・集中の難しさ

そろばん通学教室のメリットとデメリット

そろばん通学教室のメリットからお伝えします。

最初に簡単にまとめましたので、ご覧ください。

通学型のそろばん教室の一番の強みは、先生から直接手元を見てもらえる安心感です。

指の動かし方や姿勢など細かい部分までチェックしてもらえるので、間違いに気づきやすく、早く上達できる可能性があります。

さらに、周りの友達が頑張っている姿が良い刺激になるのも大きなポイントです。

「みんな真剣にやっているから、自分もやらなきゃ」と自然と集中モードに入れる子もいます。

最後のメリットは、決まった時間に通うこと自体が生活リズムの安定につながることです。

習い事の日が「この曜日はそろばんの日」と習慣化することで、準備や片付けなども自然に身につきます。

送迎の負担が保護者にかかる点をデメリットとして挙げる方はとても多いです。

特に共働き家庭では「夕方に送り迎えをするのが大変」という声が多く聞かれます。

また、大勢の中にいることや移動自体がストレスになる子もいるため、環境面の負担が無視できません。

聴覚過敏や人混みが苦手な子にとっては、通学型が合わない場合もあります。

そろばんオンライン教室のメリットとデメリット

そろばんオンライン教室のメリットについて、こちらも簡単にまとめていますので、ご覧ください。

オンライン教室の魅力は、まず送迎が不要で保護者の負担が少ないということを挙げる方が多いです。

また、慣れた自宅という環境は、安心して学習に取り組める場にもなります。

「教室では緊張して黙っていた子どもが、オンラインではリラックスして笑顔が増えた」という声も聞かれます。

メリットがたくさんあることがわかりましたが、オンラインにも課題(デメリット)があります。

最初のオンラインの課題(デメリット)は、画面越しでは先生が子どもの手元の細かい動きを把握しにくい点です。

例えば「珠をはじく方向が少し違う」といった細かいクセは、見落とされてしまうことがあります。

また、自宅環境だからこそ集中が続きにくい子もいるのも事実です。

さらに、機材操作や通信環境の安定性も必要です。

特に小さい子どもの場合は、パソコンやタブレットの操作に親のサポートが欠かせません。

結論：子どもの特性や家庭の状況で判断しよう

そろばんの通学とオンライン、どちらが良いかは一概には言えません。

「知らない場所や人が苦手」「安心できる環境で取り組みたい」という子は、オンラインから始めるのがおすすめです。

一方で、「友達と一緒の方が頑張れる」「家だと集中しにくい」という子は、通学型の方が合いやすいでしょう。

また、保護者の送迎が可能かどうか、家庭のスケジュールに合わせられるかといった現実的な条件も大切です。

発達障害の子におすすめなオンラインそろばん教室3選

「まずは自宅で試してみたい」という方のために、発達障害を持つお子さんにも配慮があり、実績も豊富なオンラインそろばん教室を3つご紹介します。

項目	よみかきそろばんくらぶオンライン	いしど式オンライン	デジそろ (ゲーム感覚型／教材中心)
月謝／費用例	グループ個別（4名）： 約 4,400円／月 セミ個別（2名）： 約 8,800円／月 完全個別（1名）： 約18,700円／月	利用人数：個別対応 （1クラス最大5名程度まで） 月4回：8,800円／月 月8回：13,200円／月 月12回：18,800円／月	週1回 5,500 円／月〜 週2回～ 7,700 円／月〜 (教室毎に異なる)
入会金等初期費用	入会金  約 11,000円 早割適用で入会費6,600円 月事務費 1,100円 （1科目、指導枠週1回あたり）	通常 15,000円 （キャンペーン割引あり）	教室毎に異なる
メリット （発達障害の子に向いている点）	・少人数で手厚い指導 ・検定対応あり ・割引制度あり	・経験豊富な講師陣 ・少人数クラス ・検定対応あり	・遊び要素で飽きにくい ・自分のペースで学習可能 ・自宅で完結できる
デメリット （注意点)	・完全個別は高コスト ・機器準備が必要 ・教材費・検定料など追加費用あり	・費用がやや高め ・通信環境の準備が必要 ・キャンペーン待ちになる場合あり	・教師のライブ指導がない ・モチベ維持は親のフォロー次第 ・検定対応が弱い ・月会費、キット代金が別途必要
各HPへ	各公式→	各公式→	各公式→

よみかきそろばんくらぶ

「よみかきそろばんくらぶオンライン」は、Zoomを使った少人数制のライブ授業が特徴のオンラインそろばん教室です。

特に発達障害を持つお子さんにとっては、ただ「そろばんを習う」以上の価値を提供してくれる点が魅力です。

まず大きなポイントは少人数制（最大4名程度)であることです。

さらに、発達支援の専門家と連携しているのも安心材料のひとつです。

保護者が「子どもが集中できなくて困っている」「家ではどんなフォローをしたらいいのか」といった悩みを相談できる体制が整っており、家庭と教室が一緒になって子どもをサポートしてくれる環境が魅力です。

また、「よみかきそろばんくらぶオンライン」では、子どもの年齢や集中力に合わせて授業時間を柔軟に調整してくれるのも大きなメリットになります。

例えば低学年で集中が続きにくい子には短めのレッスン、高学年で基礎ができている子には検定を目指した学習など、無理なくステップアップできる仕組みがあります。

料金はグループ個別なら比較的リーズナブルで、まずは「試しやすい」点も魅力的です。

もちろん、完全個別指導も選べますが、その分費用は高めになるので「子どもの特性や性格に合わせてどこまで個別化が必要か」を見極めることが大切です。

いしど式オンライン

「いしど式オンライン」は、全国に教室を展開する大手そろばん教室「いしど式」が運営するオンライン学習サービスです。

最大の特徴は、「できた！」を必ず褒めるスタイルを徹底していることです。

発達障害のあるお子さんの中には、自己肯定感が低くなりやすい子も多いのですが、「ちょっとした成功でもきちんと評価される」ことで自信を積み重ねやすくなります。

特に、いしど式の指導理念には「できないことを叱るのではなく、できたことを認める」という考え方が根付いているため、子どものやる気を引き出す仕組みが自然に整っています。

たとえば、集中力が続きにくい子には短時間で達成感を得られる課題を、逆に「じっくり型」の子には少し長めのチャレンジを与えるなど、無理のない学習設計が可能なこともメリットです。

日本だけでなく海外にも教室を展開している実績があります。

世界各地の子どもたちにそろばんを教えてきた経験から、多様な背景や特性を持つ子どもに対応してきたノウハウが蓄積されており、その柔軟性がオンライン授業にも反映されているのもメリットです。

 デジそろ

「デジそろ」は、パソコンやタブレットを使い、ゲーム感覚でそろばんに取り組めるデジタル教材です。

キャラクターが登場したり、ステージやミッションをクリアする仕組みがあったりと、子どもが自然と集中しやすい工夫が満載されています。

従来のそろばん教室のように机に向かって先生と一緒に黙々と学ぶスタイルとは異なり、遊びの延長として学習に取り組めるのが最大の魅力です。

発達障害のあるお子さんの中には、「数字は得意だけど、繰り返し学習に飽きてしまう」「机に長く座るのが苦手」というタイプも少なくありません。

そんな子にとって、デジそろは「楽しい仕掛けが続くから飽きにくい」というメリットがあります。

発達障害の子にそろばん教室を習わせる時に先生に伝えるべきポイント

発達障害のあるお子さんに新しい習い事を始めさせるとき、「うまく馴染めるだろうか」「先生にどう説明すればいいのだろう」と不安を感じる親御さんは多いものです。

特にそろばん教室は一斉授業の形態をとるところも多く、静かな環境や集中力が求められるため、事前に先生とのコミュニケーションをしっかりとることが、お子さんの安心や成長につながります。

ポイント①：事前に面談の時間を設ける

まず大切なのは、入会前や体験レッスンの際に、落ち着いた環境でお子さんの特性について話す時間を持つことです。

授業が終わった直後などは先生も忙しく、十分に耳を傾けてもらえない場合があります。

そこで「少しだけお話しする時間をいただけますか？」とお願いして、事前に10〜15分でも時間を確保するのがおすすめです。

ポイント②：診断名より「具体的な行動」を伝える

「ADHD」「ASD」といった診断名だけでは、先生にとって具体的なイメージを持ちにくいことがあります。

それよりも「こういう場面で困りやすい」「こんなサポートがあると助かる」という行動レベルの情報を伝えることが重要です。

・「周りの音に敏感で、集中が途切れやすいので、できるだけ静かな席にしていただけると助かります」
・「急な予定変更が苦手なので、授業の流れをあらかじめ説明していただけると安心します」

こうした伝え方は、先生にとっても「すぐに実行できる工夫」として受け止めやすいものです。

豆知識として、教育現場でも「診断名よりも支援の具体策を伝える方が効果的」と言われています。

先生も“何をどうしたら良いか”がわかると、サポートしやすくなるのです。

ポイント③：得意なことや好きなことも共有する

つい苦手なことや配慮点ばかりを伝えがちですが、実はお子さんの「得意なこと」や「好きなもの」を共有するのも大切です。

・「絵を描くのが好きで、集中力はその時に一番発揮されます」
・「○○というキャラクターが大好きで、話題にするとよく笑顔になります」

と伝えておくと、先生がお子さんと打ち解けるきっかけになります。

子どもにとっても「自分の好きなことを知ってくれている先生」という存在は安心につながりますし、先生が褒めるポイントを見つけやすくなるメリットもあります。

発達障害のあるお子さんがそろばん教室で安心して学ぶためには、先生との事前の連携が欠かせません。

まとめ

いかがでしたか？

「発達障害の子にそろばんは効果的？メリット・デメリットや教室の選び方まで」についてお伝えしました。